調べたことをまとめます

総会屋とバブル 尾島 正洋

総会屋とバブル 久々に面白い本だった。バブル時代に反社に目をつけられズブズブになっていった名門企業が、バブル崩壊とともに摘発されていく様が描かれている。現在のコンプライアンス主義からは想像できない内容で、今日の株式市場が先人たちの苦労の上に…

ブロックチェーン 相互不信が実現する新しいセキュリティ ― 岡嶋 裕史

資産運用について友人と話していた際に、ビットコインがなぜ複製や改ざんの不正ができないのかの話になり、全く分からないことに気づいたので、ブロックチェーンに関する本をいくつか読んでみました。 その中で、上記の問いに対する答えが最もよくまとまって…

私たちが幸せを感じる理由|TED2004  ダン・ギルバート Dan Gilbert

今日は本ではなく、動画の紹介をします。アメリカの心理学者 ダン・ギルバート [1] のTED講義。 2019年現時点で1600万回再生。日本語字幕もほとんど合ってるので、大いに参考にしました。 www.ted.com 人類の誕生から200万年が経過し、脳の容量が3倍になった…

誤解だらけの人工知能 ディープラーニングの限界と可能性  田中潤、松本健太郎

結局人工知能(AI)って何なの?という疑問について、音声認識エンジン開発などを行う人工知能の研究者が定性的に答えた本。 人工知能の定義は専門家の中でも意見が分かれるところだそうで、筆者は年代毎に定義していくことを提案している。ちなみに今は第三次…

「行動経済学」人生相談室  ダン・アリエリー 櫻井祐子訳

行動経済学の研究者ダン・アリエリーが2012年からウォール・ストリート・ジャーナル紙で連載した相談コラムを書籍化した本の感想

日本でいちばん社員のやる気がある会社 山田昭男

日本で一番休みが少ないのに給与は地域内トップレベルというホワイト企業、未来工業株式会社の経営論について創業者が語った本。 具体的にどれくらいホワイトかというと、年間休日140日+有給休暇最大40日、労働時間は一日7時間15分、残業もノルマもない[1]…

松吉隆の 調性で読み解くクラシック 松吉隆

ヤマハ銀座店で音楽書ランキング2年連続1位として目立つ所に置かれていたベストセラー。題名にある通りクラシックを中心に、ひたすら「調性とは」を一冊丸々語ったアツい本。 作曲家はどうやって調を選ぶのか?なぜ長調は楽しくて短調は悲しいの?等のキャッ…

人生に疲れたらスペイン巡礼 小野美由紀

スペインに旅行へ行った時に下調べで読んだ本(結果的には普通のスペイン旅行にはあまり役に立たなかった)。 カトリック三大巡礼路の一つ、カミーノ・デ・サンティアゴでの巡礼について書かれている。ヨーロッパはもちろん、様々な国の人がやってくるこの巡礼…

フルーツパーラーにはない果物 瀬那和章

そろそろ運命の人に出会いたい、20代後半メーカー勤務の女性4人の恋模様を書いた小説。 本の帯で「リアルすぎる女心」を謳っているのに作者が男性名義なのが面白い。調べたらライトノベルの作家さんらしい。 会社の同期女子4人がフルーツパーラーに集まった…

こんな街に「家」を買ってはいけない 牧野知弘

いわゆる読者の不安を煽る系の本。 まだ家を買うつもりもないけれど、下記の本の帯が目についたので読んでみた。 東京などへの通勤に1時間以上 駅からバスを利用する 住宅地内の傾斜がきつい 1970~80年代に開発された 帯にある通り、本書では上記の条件に当…

国債って何?国の借金があることは良くないこと?

国債って何?と聞かれてまともに一対一の回答が出来なかったので、自分なりに調べてまとめました。 まず準備として、硬貨と紙幣の違いを考えます。 硬貨は日本政府が発行する「政府通貨」です。 [1] 硬貨の表には日本国と書いてあります。(日本国と書いてあ…